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肌のトラブルは大きく分けると4種類

​1つめ:肌荒れ

肌荒れの症状

肌荒れの症状は一言で言っても様々あります。吹き出物(大人ニキビ)ができたり、かゆみや赤みが出たり、乾燥してカサカサしたり、ブツブツができてしまったり…。一つだけでなく、複数の症状が同時に見られることも多くありますので悩まれている方も多いのでは無いでしょうか?

女性の肌はとてもデリケートですので、皮脂の過剰分泌によって赤みやブツブツができることもあれば、表皮の水分量が減少して、かさつきが気になることもあります。

肌荒れのできやすい場所

肌の中でも一番敏感な顔に症状が出来やすく、さらに顔の中では、おでこ、ほお、口周り、顎などに、肌荒れの症状が出やすいと言われています。また、肌荒れのできる場所によって、体の不調などの原因をある程度予測することができます。

  • おでこ:ホルモンバランスの乱れ、前髪の刺激など

  • ほお:胃腸や肝臓の疲れ、乾燥、便秘など

  • 髪の生え際:シャンプーや洗顔料の洗い残しなど

  • 口周り・顎:胃腸の疲れ、ホルモンバランスの乱れ、便秘など

肌荒れの原因は?

肌荒れを引き起こす原因も様々ですが、とくに、①「肌のターンオーバーの乱れ」②「ホルモンバランスの不調」③「肌のバリア機能の低下」などが大きく影響していると考えられております。

①肌のターンオーバーの乱れ

肌のターンオーバーとは、「皮膚細胞の生まれ変わり」、「肌の代謝」のことになります。この代謝のサイクルが乱れることにより、肌荒れを引き起こします。たとえば、ターンオーバーのサイクルが早すぎると、肌細胞が未熟なまま表面に出てきてしまい、バリア機能が低下します。逆に、サイクルが遅すぎると、古い角質がはがれ落ちずに残ってしまい、新しい肌が表面に出てこれなくなるのです。

ターンオーバーのサイクルの乱れは、不規則な生活習慣、ストレス、タバコ、無理なダイエット、紫外線などの、肌への直接のダメージなどが原因となります。逆に考えると、これらに気をつけることによって、肌荒れを防ぎ、改善することが期待できます。

肌のターンオーバーは、約6週間のサイクルで起きています。
表皮の一番奥にある基底層から新しい皮膚細胞がつくられ(生成)、それが上へ上へと押し上げられて、肌の表面に出てきます(成長)。やがて、それが垢や古い角質として剥がれ落ちて(排出)、新しい細胞と入れ替わっていきます。この繰り返しが肌のターンオーバーのしくみです。

②ホルモンバランスの不調

生理前になると肌の調子が悪くなる、と感じることはありませんか?女性の肌は、生理周期とホルモンバランスに大きく影響されています。
生理が近づくと、血液中のホルモン(卵胞ホルモン、黄体ホルモン)のバランスが乱れ、肌が敏感になります。それが、生理前に肌荒れが起こりやすくなる理由です。

生理前になると、卵胞ホルモンが減り、黄体ホルモンのほうが多くなります。黄体ホルモンは、男性ホルモンと似た働きがあるため、皮脂の量が増え、顔が脂っぽくなったり、毛穴がつまりやすくなったりして、肌トラブルがおきやすくなります(肌の不安定期になります)。
逆に、生理が終わった後の約一週間は、卵胞ホルモンが多くなり、それに伴って肌のバリア機能が高まって、肌のキメが整いやすくなる時期といえます(肌の好調期になります)。

生理前の肌荒れを緩和するには、ホルモンバランスを整える効果があるといわれるイソフラボンを多く含む大豆製品や、アボカドなどのビタミンEを多く含む食材を意識的に摂ると良いでしょう。

また、生理前のこの時期は、肌だけでなく、心もストレスがたまりがち。好きな音楽を聴いたり、アロマオイルを焚くなど、自分にあったリフレッシュ方法を実践してみましょう。自分に合ったモノを探して実践してみることで解決に繋がります。

③バリア機能の低下

肌は本来、外部刺激から肌を守る「バリア機能」を備えています。肌表面にあるわずか0.02mmの角質層が、うるおいを蓄え、乾燥や外部刺激から肌を守る働きをもっているのです。すこやかで美しい肌を保つためには、このバリア機能がきちんと働く状態をキープしておくことが大切になります。

しかしながら、何らかの原因で、肌の油分と水分のバランスが崩れてしまうと、バリア機能が低下し、肌荒れの原因につながります。肌のバリア機能をキープするために、栄養のとれた食生活を心がけ、強い外部刺激(紫外線、摩擦、乾燥など)から肌を守ることが大切です。

女性の肌はとてもデリケートですので、肌が脂っぽかったり、ゴワゴワするからといって、洗顔のしすぎや過度なピーリングは禁物です。逆に肌のバリア機能に必要な角質を剥がしてしまい、ターンオーバーのサイクルを無理に早めてしまいますのでご注意ください。熱いお湯での洗顔や、タオルでの摩擦にも注意してください。自分の肌に合わない洗顔料、化粧水、クリームなどによるスキンケアも、肌トラブルにつながるので控えることをオススメします。

肌荒れの解決方法について

「肌は内臓の鏡」と言われることがあります。肌荒れに気づいたら、『食事と生活を見直すサイン』だと思ってください。すこやかで美しい肌を取り戻すための生活習慣を考えましょう。基本となるのは、食事、運動、睡眠の3つになります。

①栄養バランスのとれた食事を

すこやかで美しい肌のためには、栄養バランスのとれた食事が基本になります。
肌のターンオーバーのサイクルを正常化し、肌荒れを改善するためには、ビタミンやミネラルなどの栄養素をきちんととることが大切です。
とくにビタミンは重要です。ビタミンB群、C、A、Eの役割を理解して積極的に摂取しましょう。毎日の食事に肌に良いとされる成分を取り入れて、内側から美しく輝く肌を造ることが大切です。

具体的な食品と役割をご説明します。

・ビタミンB2(レバー・カマンベールチーズ・うなぎ・アーモンド・たまご・のり・納豆 など)

役割:皮脂のバランスを調整し、皮膚や粘膜の健康を維持する

・ビタミンB6(レバー・豚肉・いわし・まぐろ・セロリ・たまご・大豆 など)

役割:肌のターンオーバーのリズムを改善する

・ビタミンC(かんきつ類・いちご・キウイ・豚肉・小松菜・ブロッコリー・ゴーヤ など)

役割:紫外線などの酸化ストレスから肌を守る。コラーゲンの生成を促す

・ビタミンA(レバー・うなぎ・ニンジン・ほうれん草・かぼちゃ・パセリ・しそ など)

役割:肌の乾燥や色素沈着を防ぎ、粘膜の健康状態を正常に保つ

・ビタミンE(アーモンド・ツナ缶・たらこ・アボカド・うなぎ・いくら・大根 など)

役割:紫外線などの酸化ストレスから肌を守る。血行を促進する

・鉄分(高野豆腐・ひじき・あさり・昆布・小松菜・まぐろの赤身 など)

役割:血流を改善し、くすみやクマを防ぐ

・タンパク質(肉類・魚類・大豆類・たまご・乳製品 など)

役割:肌細胞やコラーゲンをつくる素となり、肌代謝を促す

②運動の美肌効果

運動は、心身の健康につながることはもちろんですが、肌のターンオーバーを促し、肌を健やかに導く効果も期待できます。

たとえば、ウォーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動は、血液の流れをよくし、肌の毛細血管の隅々にまで十分な酸素と栄養を届けることができます。

また、発汗を促すことによって肌に水分が増し、角質がやわらかくなります。毛穴に詰まった余分な皮脂を排出したり、毛穴の中の皮脂が酸化して黒ずんでしまうことを防いだりします。

ぜひ毎日の生活に、適度な運動をとり入れてみてください。
無理をせず、軽いウォーキングや散歩から始めてみるのもいいでしょう。

③睡眠と肌荒れの関係

肌が生まれ変わるのは睡眠中です。すこやかな肌を保つためのターンオーバー(肌代謝)は睡眠中に活発化します。正常なターンオーバーの周期は約6週間といわれていますが、寝不足が続くとそのサイクルが遅くなり、古くなった角質が肌の表面に残り、肌荒れを引き起こしやすくなります。

また、就寝時刻にも配慮をオススメします。肌のターンオーバーを促しているのは脳下垂体から分泌される「成長ホルモン」です。この成長ホルモンが多量に分泌されるのは睡眠中。寝不足が続くと成長ホルモンの分泌量が低下して、ターンオーバーのサイクルが乱れてしまうのです。
成長ホルモンの分泌量のピークは、睡眠に入った直後から3時間前後。また、ターンオーバーが活発に行われる時刻は22時から深夜2時までといわれています。

つまり、ただ長く寝ればいいというわけではないのです。夜更かしは避け、なるべく22時までに就寝したいものですね。

よい眠りと自律神経の関係も重要です。私たちの心身の状態は、自律神経と大きく関わっています。自律神経は、「交感神経」と「副交感神経」の2つから成り立っています。この2つがバランスよく作用し合うことで、心身の健康を保っているのです。
十分な睡眠は、副交感神経を周期的に優位にし、自律神経のバランスを整え、すこやかな肌をつくります。

  • 交感神経:身体が活発に動いている時に作用している神経で、緊張状態をつくり出します。

  • 副交感神経:身体が休息している時に作用している神経で、リラックスしている状態をつくり出します。

寝不足は美肌の大敵です。寝不足になると、交感神経が優位に働き、精神的にも身体的にも緊張状態が続いてしまいます。交感神経には男性ホルモンを活性化する作用があるため、皮脂分泌が増加し、肌荒れをまねく原因となります。十分な睡眠を心がけることが重要となります。

肌が生まれ変わるのは睡眠中です。肌が本来もっている「バリア機能」を高めるにはどうすれば良いかと言われたら、一番大切なのは「保湿」になります。肌のバリア機能をキープするためには、肌の水分と油分のバランスが重要になります。乾燥によって水分不足になると、バリア機能が低下して肌荒れをまねくだけでなく、シワの原因の一つにもなります。肌のバリア機能を高め、シワを防ぐためにも、毎日の保湿ケアを大切にしていただくことをオススメします。

入浴後の肌は、とても乾燥しやすくなっているので要注意が必要です。入浴後はすみやかに乳液や保湿クリームなどでケアして、肌のうるおいを逃がさないように。また、熱すぎるお湯やシャワーは、肌を乾燥させる原因となるので、適温を心がけましょう。空気が乾燥しやすい秋・冬は、更にカサカサ肌になりやすい季節です。「乾燥しているな」と感じたら、リビングや寝室に加湿器を置くなどして、適度な湿度を保つようにしましょう。また、エアコンの吹出し口やストーブの近くは、肌の水分が奪われやすいので要注意です。なるべく離れるようにレイアウトを工夫してみましょう。

2つめ:シミ・ソバカス

シミがあると肌が汚くみえたり、老けてみえたりするため、多くの女性の肌の悩みとなっています。
そんなシミにはいくつか種類(大きくは4種類)があり、種類ごとにシミになる原因が異なることはご存知でしょうか。
効果的なシミ対策をするには、自分のシミの種類と原因を理解し、正しく対処することが大切となります。

種類1:日光性黒子(にっこうせいこくし)=老人性色素斑(ロウジンセイシキソハン)

これまでに浴び続けてきた紫外線の積み重ねによってできるシミが「日光性黒子」と呼ばれるシミです。年齢を重ねるにつれ濃くなる傾向にあるので、「老人性色素斑」とも呼ばれます。シミの中でいちばん多いのがこのタイプです。

原因・メカニズム

30代以降からあらわれることが多いですが、20代でみられる場合もあります。日焼け後にすぐシミになるわけではなく、長年の紫外線による肌へのダメージが徐々に肌に蓄積されて、シミとなって現れてきます。
紫外線にあたった肌は、肌細胞を守るためにメラノサイトを活性化させて黒色メラニンを生成します。つくられた黒色メラニンは、本来は肌のターンオーバーによって角質とともに垢となって排出されます。しかし紫外線を過剰に浴びたり、加齢によって肌代謝の機能が低下すると、黒色メラニンの生成が過剰になり、ターンオーバーで排出しきれなかった黒色メラニンが色素沈着として肌に残り、シミになります。

対処法

対処法①紫外線対策を万全にしていただくこと

日光性黒子の予防、そして悪化を防ぐための基本は、日焼けをしないことです。日傘や、UV加工の帽子や衣服などで紫外線をカットし、日焼け止めクリームなどでこまめにUVケアをして頂くことをオススメします。シミは紫外線の蓄積によって発生するため、ふだんから過度に紫外線を浴びないよう注意することが大事になります。

対処法②肌代謝の促進と抗酸化でケア

できてしまったシミを薄くするためには、ターンオーバーを促進するL-システインやビタミンCを摂取する事をオススメします。
また、紫外線を浴びると活性酸素が発生しますので、その活性酸素が増えすぎると、細胞にダメージを与え肌トラブルが起きやすくなると言われております。緑茶などに含まれるポリフェノールやトマトなどに含まれるリコピンには活性酸素を除去する抗酸化作用がありますので、毎日の食生活に積極的に取り入れてみては如何でしょうか。同じように、L-システインにも抗酸化作用があることが知られています。

種類2:炎症後色素沈着(エンショウゴシキソチンチャク)

ニキビや傷、虫刺され、かぶれなどによる炎症が起きた後にシミになって色素沈着したものを「炎症後色素沈着」と呼ばれるシミです。

原因・メカニズム

ニキビや傷、虫刺され、かぶれ、湿疹、やけどなどの炎症が原因でシミ(色素沈着)が発生することがあります。特に黄色人種である日本人は、黒色メラニンが多いため、炎症後色素沈着が目立ちやすいと言われています。
肌に炎症が起きたとき、黒色メラニンを作り出すメラノサイトが刺激されて黒色メラニンが生成されます。その黒色メラニンが正常に排出されず、肌に残ってしまったものがシミとなって現れてくるのです。一般に、肌の炎症が治まって赤みがひいた後にシミが現れてきます。
ニキビを潰した跡はシミになることが多く、紫外線にあたると色素沈着をおこしやすいので注意が必要です。

洗顔やクレンジングなどで肌を過度に強くこすったり、強い力でフェイスマッサージをするなど誤ったスキンケアで炎症ができ、色素沈着をおこす場合もあります。むだ毛を毛抜きで抜いたために毛穴の周囲に炎症がおきて、黒い跡が残るのも炎症後色素沈着の一つです。

炎症後色素沈着は時間の経過で自然に消えることが多いですが、消えるまでに数年かかることもあります。また、日焼けにより色素沈着がより目立つようになり、消えにくくなる場合もあります。

対処法

対処法①:炎症した患部に紫外線対策を

炎症部分に紫外線があたった場合に色素沈着を起こしやすいので、日焼け対策を行って頂くことをオススメします。ニキビができたときはニキビ治療とともにUVケアも念入りに行い、傷跡を保護するなどして紫外線を防ぐなどの対処をすることが重要です。

対処法②:ターンオーバーの促進で色素沈着をケア

黒色メラニンの生成を抑制するために、ビタミンCを多く含む食品の摂取をオススメします。また、ターンオーバーが乱れると色素沈着が薄くなりにくくなるため、ターンオーバーのはたらきをサポートするL-システインが含まれている食品なども一緒に補うと効果的です。

種類3:肝斑(カンパン)

女性ホルモンのバランスの乱れが原因となって発生するシミが「肝斑」と呼ばれるシミです。主に頬骨の高い部分に、もやもやした薄茶色のシミが左右対称に発生します。

原因・メカニズム

肝斑は、両頬の左右対称にできる薄茶色のシミで、主な原因は女性ホルモンの乱れと言われています。更年期にさしかかって女性ホルモンバランスが崩れがちな30代後半から50歳位の女性に出来やすいと言われています。また、妊娠中やピルの使用によってホルモンバランスに変化があったときに発生することもあります。
女性ホルモンのバランスが崩れると、メラノサイトが活性化されて黒色メラニンが多くつくり出され、それがシミとなってあらわれたのが肝斑です。
ストレスの影響でホルモンバランスが崩れ、肝斑が濃くなる場合もあると言われています。慢性的な紫外線ダメージも関与しているとされ、日焼けによって悪化することがあるので注意してください。

対処法

対処法①ホルモンバランスを整える

生活習慣を見直し、ホルモンバランスを整えることが大切です。睡眠を充分にとり、バランスのよい食生活を続けていただくことで予防につながります。また、ストレスをためこまずに上手に解消する方法を見つけることも重要です。毎日を健康的におくることが、すこやかな肌を手に入れるためのポイントになります。
また、紫外線を避けることも大切です。UV加工の帽子や衣服のほか、日焼け止めクリームなどでこまめに対策を行っていただくことをオススメします。

※肝斑は、かたまりになった日光性黒子と似ている場合があり、見分けが難しいケースがあります。判断に迷ったら専門医や薬局に相談してください。

種類4:そばかす=雀卵斑(ジャクランハン)

顔に小さな斑点が広がる「そばかす」は、遺伝的な要因で発生するシミと言われています。雀の卵殻に似ているため雀卵斑とも呼ばれます。

原因・メカニズム

小さなシミを総称してそばかすと言う場合もありますが、正確には、遺伝的な要因で発生した細かい茶色の斑点が「そばかす」です。白人に多く見られ、日本人では色白の人にできやすい傾向があります。年齢的には、5〜6歳の幼児期からでき始めることが多く、成長とともに増え、思春期に濃くなります。それ以降はだんだん薄くなりますが、個人差があります。
顔の鼻から頬のまわりを中心に細かい薄茶色の斑点が散らばるように発生します。顔の他にも、背中、胸元、肩、腕、手など、紫外線にあたりやすい場所にあらわれることがあります。春から夏は目立ち、秋から冬にかけて薄くなる傾向になります。

対処法

対処法①濃くしないために紫外線対策を

そばかすは遺伝が主な原因であるため、完全に防ぐことは難しいのですが、濃くしない方法は存在します。そばかすは紫外線の影響で濃くなる場合が多いので、日焼け対策が肝心です。衣服や日焼け止めクリームで、日常のUVケアを充分に心がけることで色が濃くなることを防げます。

対処法②ターンオーバーを促して、黒色メラニンの排出を

できてしまったそばかすを薄くするには、L-システインやビタミンC、そしてビタミンEを摂るのがオススメです。これらは黒色メラニンの生成を抑えたり、ターンオーバーのはたらきをサポートして過剰なメラニンの排出を促進します。

​3つめ:ニキビ

 

思春期ニキビと大人ニキビは原因が違う?

ニキビには、大きく分けて「思春期ニキビ」と「大人ニキビ(吹き出物)」の2種類があります。
原因やできる場所も違えば、その対処法も異なります。2つのニキビの違いを知って、正しいケアを行うことが大切になります。

 

思春期ニキビとは?

10代に多く見られる「思春期ニキビ」は、成長期における皮脂の過剰分泌が原因と言われています。毛穴に皮脂が詰まりやすくなり、ニキビの原因となるアクネ菌が繁殖しやいのが原因。ホルモンバランスが安定してくる20代前後になると、思春期ニキビは自然に治っていきます。

Tゾーン(おでこ、鼻)にできやすい思春期ニキビ

思春期ニキビは、顔の全体に出来やすく、なかでも皮脂の分泌が多い「Tゾーン(おでこから鼻先)」や「鼻周り」に多く出来ると言われております。思春期ニキビの主な原因は、成長ホルモンによる皮脂の過剰分泌によるものです。改善のためには、常に肌を清潔に保つことがケアの基本になります。とくに、汗ばむ季節には、こまめな洗顔を心がけることで予防できます。また、脂肪分の多い食事や刺激の多い食べ物を控えることも大切です。ニキビができると、つい気になって触ってしまいがちなのも悪化させる原因です。強く触ったり、つぶしたりするとニキビ跡が残る原因にもなりますので触らないように気をつけましょう。

思春期ニキビの治し方

思春期にできるニキビの多くは、皮脂の過剰分泌が原因です。こまめに洗顔を行い、余分な皮脂を洗い流し、肌を清潔に保つようにしましょう。ただ、刺激の強い洗顔はかえってニキビを悪化させてしまうので注意が必要となります。
思春期の肌はとてもデリケートですので、泡立てネットを使って泡でつつみ込むように洗ったり、肌ざわりのよいタオルで肌をこすらないように水分をふき取るなど、ていねいでやさしい洗顔を心がけてください。

また、皮脂の分泌をおさえる化粧水や保湿剤、ニキビケア専用の洗顔料を使用するのもオススメです。食事面では、脂っぽいものや刺激の強い食品を避け、ビタミンを多く含む食品をとるように意識してみては如何でしょうか。

 

大人ニキビとは?

思春期を過ぎ、大人になってからできるニキビが「大人ニキビ」です。「吹き出物」と呼ぶこともあります。その原因は、多くの場合、不規則な食生活、寝不足、飲酒や喫煙、ストレス、間違ったスキンケア、ホルモンバランスの乱れなど、さまざまな要素が重なって出来ると言われております。これらの要因によって、肌のターンオーバー(肌代謝)のリズムが乱れ、古くなった角質が溜まり、毛穴が詰まりやすくなって、ニキビをまねくと考えられています。大人ニキビは治りにくく、同じところに繰り返しできやすいのも特徴ですので、ニキビが出来やすい方は生活習慣を一度見直してみるのもオススメです。

Uゾーン(顎、口周り)にできやすい大人ニキビ

大人ニキビは、思春期ニキビと違って乾燥肌の人にも出来ます。顔の中でも皮脂の少ない、口の周辺やほほから顎にかけてのフェイスライン(Uゾーン)に出来やすいといわれています。生活習慣の乱れや、乾燥やストレスは、大人ニキビ(吹き出物)を悪化させる原因になるので気をつけましょう。また、首やデコルテにできやすいのも、大人ニキビの特徴です。シャンプーや洗顔料のすすぎ残しや保湿不足が原因になることも多いので、注意が必要です。また、肌に直接ふれる衣服や寝具を清潔に保つことはもちろん、肌に刺激の少ない素材を選ぶなどの工夫も大切になります。

大人ニキビの治し方

大人ニキビは、思春期ニキビと比べて治りにくく、同じところに繰り返しできやすいのが特徴です。この大人ニキビを改善するためには、生活習慣の見直しが大切。ていねいな洗顔で肌を清潔に保ち、保湿ケアを行うことはもちろんですが、規則正しい生活をおくる、栄養バランスを考えた食事をとる、心身ともにストレスをため込まないように意識するなど、体の内側からのケアも心がけましょう。

食事でできるケア

食事は、栄養バランスを考えて、1日3回、なるべく決まった時間にとるようにすることをオススメします。ニキビの改善に効果があるといわれるビタミンやミネラル、タンパク質などを含む食品を積極的にメニューに取り入れてみては如何でしょうか。また、タバコや過量のアルコールは、肌の血流を悪くし、ターンオーバーの乱れにつながるのでなるべく控えましょう。

質のよい睡眠を

肌は寝ている間に新しく生まれ変わります。睡眠は、肌のターンオーバー(肌代謝)を促すために欠かすことのできないものですのでしっかりと睡眠の時間を取っていただくことが重要です。しかし、ただ長く眠ればよいというものではありません。大切なのは「質のよい眠り」となります。十分な睡眠時間が確保できないときは、リラックスした状態で深く眠れるように工夫してみては如何でしょうか。

背中のニキビ

意外に思われるかもしれませんが、背中は皮脂の分泌が盛んな場所になります。そのため、皮脂がつまりやすく、ニキビができやすい場所となります。その他にも、衣類による刺激やこすれ、シャンプーやリンスのすすぎ残しなども、背中ニキビの原因になります。

治りにくいといわれる背中ニキビは、とくに汗ばむ季節になると、背中が蒸れてニキビが悪化しやすくなります。こまめに着替えたり、シャワーを浴びるなどをして清潔に保つことで悪化を防ぐことが出来ます。

背中ニキビの治し方

背中のニキビや吹き出物は気づきにくく、また、治りにくいといわれています。背中ニキビを予防・改善するには、顔のケアと同様に、肌を清潔に保ち、保湿を心がけることが重要なポイントです。
下記のことにも気をつけてみましょう。

  • シャンプーなどのすすぎ残しがないよう、入浴の最後に背中をシャワーでよく洗い流す

  • 洗髪後は髪にタオルを巻いて、背中に髪がつかないようにする

  • 衣服や寝具を清潔に保つ

  • 衣服の洗剤や柔軟剤を低刺激性のものに変更する(特に合成界面活性剤が入っているものに注意が必要です)

  • 汗ばむ季節は汗を吸いとる素材の衣服を選び、こまめに着替える

背中は手が届きにくいため、保湿クリームやローションを塗るなどの直接のケアが難しいのが悩ましいところです。外側からのケアだけでは効果が感じられない場合は、ニキビ改善効果のある医薬品やサプリメントなどを利用してみるのもオススメです。

ニキビの種類

ニキビには、白ニキビ・黒ニキビ・赤ニキビなどがあり、種類によってニキビの状態をある程度判断することができます。

白ニキビ(初期段階)

ニキビの初期段階といわれる状態が「白ニキビ」です。毛穴に皮脂がつまって白っぽく見えるので「白ニキビ」とよばれます。痛みや腫れはありませんが、進行すると炎症をおこすことがあるので、早めのケアが大切です。ホルモンバランスの乱れなどが原因となっておこります。

黒ニキビ(酸化)

白ニキビが酸化した状態を「黒ニキビ」といいます。毛穴につまった皮脂が表面に出て、空気に触れて酸化し、黒っぽく見えることから「黒ニキビ」とよばれます。白ニキビと同様、放置しておくと炎症につながるので注意が必要となります。ホルモンバランスの乱れや、油分の多い化粧品やクリームが原因となっていることもあります。

赤ニキビ(炎症)

白ニキビや黒ニキビが悪化してできるのが「赤ニキビ」です。肌のターンオーバーのリズムが乱れ、毛穴に過剰な皮脂が溜まり、ニキビの原因となるアクネ菌がこれを栄養にして増殖し、炎症を起こします。皮膚が赤く盛り上がるので「赤ニキビ」とよばれます。

赤ニキビの状態がさらに悪化すると、ニキビの中に膿(うみ)をもった「黄ニキビ」へと変化します。赤ニキビ、黄ニキビへと症状が進んでしまうと治るのに時間がかかるので、早めのケアが大切となります。

生理前はニキビができやすい?

生理前になると、いつもニキビができる…。そういう経験のある方も多いのではないでしょうか。生理が近づくと、血液中のホルモンバランスが乱れ、ニキビなどの肌のトラブルがおきやすいと言われております。

生理前になると、卵胞ホルモンが減り、黄体ホルモンの方が多くなります。黄体ホルモンは、男性ホルモンと似た働きがあるため、皮脂の量が増え、顔が脂っぽくなったり、毛穴がつまりやすくなったりして、ニキビができやすくなります(肌の不安定期)。また生理前は、肌だけでなく、心も不安定になりがちです。この時期には、いつも以上に規則正しい生活を心がけ、食事や睡眠に気を配り、ストレスをためこまないようにしましょう。

紫外線にもご注意を

ニキビを悪化させないためには、紫外線対策も重要です。ニキビやニキビ跡が日に焼けると、シミになって残ってしまう場合があるからです。天気のいい日の外出には、日焼け止めクリームを塗ったり、帽子やサングラスなどで、紫外線から肌を守るよう注意が必要です。

また、夏期だけでなく、春や秋も紫外線量は意外と多いので要注意となります。紫外線は、ニキビだけでなく他の肌トラブルにもつながります。年間を通じた紫外線対策を習慣にされてみては如何でしょうか。

​あまり知られていない「顔ダニ」の存在

「顔ダニ」というものをご存じですか? 字面からしてなんだかおぞましいイメージを感じ取られた方もいらっしゃるのではないでしょうか。実はこの「顔ダニ」。知らず知らずのうちに肌トラブルの原因になっているかも知れないのです。ニキビやかゆみ、その他肌荒れでお悩みの方はこちらを読んでいただき、是非ともお肌の改善に役立てて頂ければ幸いです!

顔ダニとは、人間の肌に寄生する原虫(微生物)の一種で、毛穴や皮脂腺にいるものを指します。大きさは0.2~0.3㎜ほどで、顔全体だけでもなんと200万匹以上住んでいるのだそうです。知ってましたか?ちなみに私は最近まで全く知りませんでした・・・

しかし「沢山いるから肌トラブルに直結する」という訳では決してなく、常在菌という「誰の身体にも存在し、病原菌ではないもの」という扱いになるらしいですので、皮膚科医などでもあまり気にしていない方が多いとのこと。

顔ダニは、驚くことに成人では、ほぼ100%に存在しています。顔ダニを持っていない人間は生まれたばかりの赤ちゃんくらいで、大人が赤ちゃんに頬ずりなどをすると顔ダニをうつしてしまいます。

 

顔ダニにも種類?

人間に寄生する顔ダニには2種類あり

「ニキビダニ」:毛根に住んでいるダニで、英名の「デモデクスフォリキュロラム」とも呼ばれます。何匹かの群れで存在します。

「コニキビダニ」:皮脂腺に住んでいるダニで、英名の「デモデクスブレビス」とも呼ばれます。ニキビダニとは違い、単独で存在します。また、ニキビダニより少し小さい。

どちらも基本的には人間の皮脂をエサとしているそうです。

 

顔ダニが異常発生する原因

重要なのは、ニキビダニやコニキビダニが存在することは当然であり、それがニキビや肌荒れの直接の原因では無いということです。

これらの顔ダニが異常発生することが原因で、どのような時に異常発生してしまうのかについてご説明します。

①免疫力の低下

肌の免疫力の低下によって顔ダニが異常繁殖するということが考えらております。これは肌免疫と呼ばれるもので、紫外線・乾燥・栄養バランスなどに気を遣うことによって整えることができます。肌免疫が下がると、顔ダニだけでなくシミやシワも際限なく増えてしまうことがありますので、本当に要注意となります。

 

②皮膚の衛生悪化

皮脂をエサにする顔ダニですから、皮脂の分泌が多いと異常発生します。皮脂の分泌を抑えるには、(水だけではなく)洗顔料を使って洗顔をしっかりする・保湿する・油ものを控えるなどといった基本的なことが重要になってきます。夜寝るときに汚れたままの肌では顔ダニの餌食になるだけですのでご注意ください。他にも寝具、(女性であれば)化粧道具の手入れ、(男性であれば)ひげの手入れなど、「肌」以外のものに気を配ることも必要となります。肌に触れるものであれば須らく清潔にしておくことをオススメします。

 

③顔の洗いすぎ

洗顔は大切!と述べましたが、実はやりすぎも禁物になります。汚れをなくしたい一心で顔をゴシゴシこするような洗い方をしている方はご注意を。 洗顔は乱暴にやりすぎると逆効果につながります。角質が剥がれすぎて皮膚の油分のバランスが悪くなります。そうすると乾燥肌や肌荒れに繋がりますので、洗顔をする際はあくまで優しく・しかし隅々まで行うようにすることをオススメします。

 

④飲酒

お酒の飲みすぎは肌荒れの原因に繋がります。お酒は皆様が思っている以上に糖質の多いものです。気にせず飲み続けますと、過剰な皮脂分泌を起こしてしまい、あっという間に肌がボロボロ……なんてことにならないように飲み過ぎはご注意ください。

顔ダニによる症状:6つの症状

①ニキビ

顔ダニの死骸や排泄物が毛穴に詰まってしまうとニキビができることがありますのでご注意を。いわゆる「ニキビ」は正式名称を尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)と言いまして、これは皮脂腺が炎症を起こしてできたニキビに使う言葉です。顔ダニによるニキビはこの尋常性ざ瘡とは少し意味合いが変わってきます。ポツッといつの間にかできている白ニキビではなく、赤く長期間治らない赤ニキビができやすい人は顔ダニによるニキビの可能性があると言われています。

②かゆみ

顔ダニは人の皮膚を食べたり、脱皮したりと(特に夜間は)活動的に動いています。そのような活動によって皮膚がアレルギー反応を起こしてしまうと、かゆみに繋がるのです。朝方、顔を洗っても洗っても「かゆい」という方は、顔ダニの仕業を疑っても良いかもしれません。

③赤み

顔ダニによる赤みの原因は、基本的にはかゆみと同じです。顔ダニの活動で皮膚が炎症を起こし、そこが腫れてきてしまうことで症状が出てきます。また、赤みを抑えようとして無理に化粧品を使うのはオススメいたしかねます。場合によっては更に酷く悪化してしまうこともありますので、ファンデーションなどで隠すのはやめて清潔に保つことをオススメします。

④シミ

顔ダニが毛穴を移動する際の刺激がシミを作ると言われております。そもそもシミとは皮膚の中にメラニン(皮膚の中にある黒色の色素)が蓄積し、色が変わってしまう状態のことです。顔ダニが移動する際の刺激は、このメラニンを作る「メラノサイト」という色素細胞を活性化させ、結果的に「顔ダニがシミを作る」という状況が完成してしまうのです。

⑤乾燥肌

顔ダニは皮脂を食べて生きています。異常発生してたくさんの顔ダニを住まわせてしまうと、より多くの皮脂を食べられるということ繋がります。そうしますと、身体は頑張って皮脂を多く分泌しようとしてしまうのです。しかし、その多く分泌した油分も顔ダニが食い尽くしてしまい、結局脂ぎった肌と乾燥肌を行き来する羽目になるのです。肌質がコロコロ変わって困惑しているという方は要注意が必要です。

⑥抜け毛

最後の症状はこちら。「顔に関係ないじゃん!」と思われるかもしれませんが、実は顔ダニは頭皮にも関係しているのです。

毛根に存在する顔ダニは、毛根周りの栄養を食べたり、汚したりということが多々あります。そうすると抜け毛に繋がるのです。肌の状態は特に気にしたことがない男性でも、抜け毛となれば話は別なはずです。原因の1つと言われておりますので適度な洗髪で清潔に保つことが抜け毛を防ぐことにつながります。