石けんの製造方法には大きく分けると2つの製法があることをご存じですか?
先ずは製造方法の内容と特徴からご説明いたします。
1つ目は「中和法」でもう1つは「けん化法」です。
「中和法」には1種類の方法しかありませんが、
「けん化法」は
熱を 加えて 作る 「釜炊き塩析法」
熱を 加えて 作る 「釜炊きけん化法」
熱を加えず作る 「コールドプロセス製法」の 3種類の方法があります
先ず「中和法」とはあらかじめ 油を 脂肪酸 と グリセリン に分解し、脂肪酸だけを苛性ソーダと水と、反応させる方法です。
材料としては、
(油から取り出した)脂肪酸 + 水 + 苛性ソーダ で石けんが出来上がります。
それとは別に「けん化法」は油そのものと苛性ソーダと水と、反応させる方法です。
油 + 水 + 苛性ソーダ
3種類の方法はその後に、熱と塩を加えるか(釜炊き塩析法)、熱のみを加えるか(釜炊きけん化法)、熱も加えずに時間をかけてゆっくりと熟成させて作る(コールドプロセス製法)かのになります。
それぞれの製法の利点=メリットと欠点=デメリットがあります。
中和法は
メリットとしては、コストを安く、大量生産したい場合に採用されることが多いです。
数時間で石けんが出来上がりますので大量生産に向いています。
デメリットとしては、出来上がった石けんには、保湿成分である天然のグリセリンが含まれていません。
「けん化法」の釜焚き塩析法は
釜炊き塩析法とは、まず大きな釜にすべての材料を混ぜ入れ、かき混ぜます。その後、不純物を取り除くために 塩 を加え、加熱しながら液状石鹸をつくります。(この工程を 塩析 と呼びます。)そこで出来た液状石鹸を型に流し込み、固まったあとに石けんを型から取り出し、熟成させる方法です。
この方法で作った石けんのメリットはとても純度が高いですが、デメリットとして塩析の段階で、石けんから不純物と一緒に保湿成分である グリセリン も取り除いてしまいます。
「けん化法」の釜焚きけん化法は
釜炊きけん化法とは、大きな釜にすべての材料を混ぜ入れ、ぐつぐつと熱を加えながら、じっくりと釜で作る方法です。 つまり、釜炊き塩析法の、塩析の過程がないものとイメージすると分かりやすいかもしれません。
熱を加えながら成分を混ぜ合わせるため、油や美容成分 など、熱に弱い成分を配合する場合、成分が壊われやすくなります。
「けん化法」のコールドプロセス製法は
すべての材料を加え、かき混ぜながら液状石鹸を作り、型に流し込み固まったあとに石けんを型から取り出し、熟成させる方法です。 釜炊きけん化法とは違い、火にかけず、油と苛性ソーダ水を混ぜたときに自然に発生する低温熱で石けんを作るため、油や美容成分などの有効成分を壊すことなく、石けんに丸ごと閉じ込めることができます。 デメリットとして、石けんが出来上がるのに45日程度かかります。
さまざまな製造方法がありますが、「HOHOEMI」は素材を壊すことなく丸ごと石けんにできる「コールドプロセス製法」で造られた石けんになります。
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