石けん製造業の始まり

本格的な石鹸製造は、エスパニア(現在のスペイン)やイタリアで始まったと言われております。8世紀ごろには家内工業として定着し、専門の石鹸職人も生まれていたそうです。このころの石鹸は動物性脂肪と木灰から作った「軟石鹸」と呼ばれる軟らかい石鹸で、今の液体石けんに近く、匂いは動物の油になるのでかなり臭いものだったそうです。


12世紀ごろになると、地中海沿岸のオリーブ油と海藻灰を原料とした硬い石鹸(硬石鹸)が工業的に作られるようになりました。この石鹸は硬くて扱いやすく、不快な臭いもなかったのでたちまちヨーロッパで人気になりました。

このころ石鹸製造が盛んだったのはフランスのマルセイユやイタリアのサボナ、ベネチアなどになります。

ちなみに、サボナという地名はサボン(savon:フランス語で「石鹸」)の語源といわれています。

17世紀には、地中海の物資の集積地であるマルセイユが石鹸工業の中心地ともなりました。日本で古くから使われている「マルセル石鹸」という名称は、マルセイユ石鹸に由来するといわれています。

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