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執筆者の写真Prosper-Labo

「顔ダニ」?知ってますか?

皆さん、「顔ダニ」というものをご存じですか? 字面からしてなんだかおぞましいイメージを感じ取られた方もいらっしゃるのではないでしょうか。実はこの「顔ダニ」。知らず知らずのうちに肌トラブルの原因になっているかもしれないのです。ニキビやかゆみ、その他肌荒れでお悩みの方はよ~く読んで改善に役立てて頂ければ幸いです!

顔ダニとは、人間の肌に寄生する原虫(微生物)の一種で、毛穴や皮脂腺にいるものを指します。大きさは0.2~0.3㎜ほどで、顔全体だけでもなんと200万匹以上住んでいるのだそうです。知ってましたか?ちなみに私は全く知りませんでした・・・

しかしたくさんいるから肌トラブルに直結するという訳では決してないらしく、常在菌という「誰の身体にも存在し、病原菌ではないもの」という扱いになるらしいですので、皮膚科医などでもあまり気にしない方が多いとのこと。

顔ダニは、驚くことに成人ではほぼ100%に存在しています。顔ダニを持っていない人間は生まれたばかりの赤ちゃんくらいで、大人が赤ちゃんに頬ずりなどをすると顔ダニをうつしてしまいます。


顔ダニにも種類?

人間に寄生する顔ダニには2種類あり

「ニキビダニ」:毛根に住んでいるダニで、英名の「デモデクスフォリキュロラム」とも呼ばれます。何匹かの群れで存在します。

「コニキビダニ」:皮脂腺に住んでいるダニで、英名の「デモデクスブレビス」とも呼ばれます。ニキビダニとは違い、単独で存在します。また、ニキビダニより少し小さい。

どちらも基本的には人間の皮脂をエサとしているそうです。


顔ダニが異常発生する原因

重要なのは、ニキビダニやコニキビダニが存在することは当然であり、それがニキビや肌荒れの直接の原因では無いということです。

これらの顔ダニが異常発生することが原因で、どのような時に異常発生してしまうのかについてご説明します。

①免疫力の低下

肌の免疫力の低下によって顔ダニが異常繁殖するということが考えらております。これは肌免疫と呼ばれるもので、紫外線・乾燥・栄養バランスなどに気を遣うことによって整えることができます。肌免疫が下がると、顔ダニだけでなくシミやシワも際限なく増えてしまうことがありますので、本当に要注意となります。

②皮膚の衛生悪化

皮脂をエサにする顔ダニですから、皮脂の分泌が多いと異常発生します。皮脂の分泌を抑えるには、(水だけではなく)洗顔料を使って洗顔をしっかりする・保湿する・油ものを控えるなどといった基本的なことが重要になってきます。夜寝るときに汚れたままの肌では顔ダニの餌食になるだけですのでご注意ください。他にも寝具、(女性であれば)化粧道具の手入れ、(男性であれば)ひげの手入れなど、「肌」以外のものに気を配ることも必要となります。肌に触れるものであれば須らく清潔にしておくことをオススメします。

③顔の洗いすぎ

洗顔は大切!と述べましたが、実はやりすぎも禁物になります。汚れをなくしたい一心で顔をゴシゴシこするような洗い方をしている方はご注意を。 洗顔は乱暴にやりすぎると逆効果につながります。角質が剥がれすぎて皮膚の油分のバランスが悪くなります。そうすると乾燥肌や肌荒れに繋がりますので、洗顔をする際はあくまで優しく・しかし隅々まで行うようにすることをオススメします。

④飲酒

お酒の飲みすぎは肌荒れの原因に繋がります。お酒は皆様が思っている以上に糖質の多いものです。気にせず飲み続けますと、過剰な皮脂分泌を起こしてしまい、あっという間に肌がボロボロ……なんてことにならないように飲み過ぎはご注意ください。

顔ダニによる症状:6つの症状

①ニキビ

顔ダニの死骸や排泄物が毛穴に詰まってしまうとニキビができることがありますのでご注意を。いわゆる「ニキビ」は正式名称を尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)と言いまして、これは皮脂腺が炎症を起こしてできたニキビに使う言葉です。顔ダニによるニキビはこの尋常性ざ瘡とは少し意味合いが変わってきます。ポツッといつの間にかできている白ニキビではなく、赤く長期間治らない赤ニキビができやすい人は顔ダニによるニキビの可能性があると言われています。

②かゆみ

顔ダニは人の皮膚を食べたり、脱皮したりと(特に夜間は)活動的に動いています。そのような活動によって皮膚がアレルギー反応を起こしてしまうと、かゆみに繋がるのです。朝方、顔を洗っても洗っても「かゆい」という方は、顔ダニの仕業を疑っても良いかもしれません。

③赤み

顔ダニによる赤みの原因は、基本的にはかゆみと同じです。顔ダニの活動で皮膚が炎症を起こし、そこが腫れてきてしまうことで症状が出てきます。また、赤みを抑えようとして無理に化粧品を使うのはオススメいたしかねます。場合によっては更に酷く悪化してしまうこともありますので、ファンデーションなどで隠すのはやめて清潔に保つことをオススメします。

④シミ

顔ダニが毛穴を移動する際の刺激がシミを作ると言われております。そもそもシミとは皮膚の中にメラニン(皮膚の中にある黒色の色素)が蓄積し、色が変わってしまう状態のことです。顔ダニが移動する際の刺激は、このメラニンを作る「メラノサイト」という色素細胞を活性化させ、結果的に「顔ダニがシミを作る」という状況が完成してしまうのです。

⑤乾燥肌

顔ダニは皮脂を食べて生きています。異常発生してたくさんの顔ダニを住まわせてしまうと、より多くの皮脂を食べられるということ繋がります。そうしますと、身体は頑張って皮脂を多く分泌しようとしてしまうのです。しかし、その多く分泌した油分も顔ダニが食い尽くしてしまい、結局脂ぎった肌と乾燥肌を行き来する羽目になるのです。肌質がコロコロ変わって困惑しているという方は要注意が必要です。

⑥抜け毛

最後の症状はこちら。「顔に関係ないじゃん!」と思われるかもしれませんが、実は顔ダニは頭皮にも関係しているのです。

毛根に存在する顔ダニは、毛根周りの栄養を食べたり、汚したりということが多々あります。そうすると抜け毛に繋がるのです。肌の状態は特に気にしたことがない男性でも、抜け毛となれば話は別なはずです。原因の1つと言われておりますので適度な洗髪で清潔に保つことが抜け毛を防ぐことにつながります。


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